「令和5年度 書写指導員研修」を開催しました。
東京学芸大学 名誉教授 長野 秀章 氏 による書写研修会を実施しました
日 時 令和5年6月8日(木)13:30~15:00
会 場 福井県立図書館 <多目的ホール>
参加者 31名
内 容
県では、小・中学校を対象に書写指導員派遣事業を行っており、希望する学校の書写の授業に指導員を派遣し、実技指導の面でサポートしています。そして、学校の実態や学習指導要領の動向等を知ってもらうため、指導員対象の研修を行っています。
今回は、東京学芸大学 名誉教授 長野 秀章 氏を講師に迎え、「すぐに役立つ書写指導 ~毛筆実技を通して学ぶ書写の基本~」というテーマで研修会を実施しました。
最初に「福井」という文字を半紙に書き、「福」や「井」は小学校何年生で習うのかというお話から、都道府県に使われる漢字は日本地理の学習の関係上、4年生までに習うことになっているというお話がありました。課題として書かせる漢字について、何年生で習うのかを把握しておいた方がよいということをはじめ、学習指導要領についてもご紹介いただきました。
実技においては、水書板と毛色が2色の筆を使い、「つ」や「の」を書きながら、筆の動きをわかりやすく教えてくださいました。また、書画カメラで長野先生の手元をスクリーンで映し出し、「ま」の三角結びや「は」のひらむすびについても教えていただきました。点画のつながりを意識するため、つるつるの半紙とうすい墨を使うことで墨付けの回数をできるだけ少なくしたほうがよいというお話もされていました。その点についても、多くの書写指導員の方が納得されていました。他にも、授業の目的を考えたり、授業を行うのは教員の役目であり、書写指導員の方は毛筆のスペシャリストとして、技能面のサポートをしていくことが大切であるとお話されていました。
参加した指導員の方からは、「大変参考になった。授業で応用したい。」「今回学んだことを実践したい」という意欲的な感想が多く寄せられました。
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