令和8年度「子ども読書指導者研修会 学校図書館活用講座」を開催しました

最終更新日 2026年8月31日 | ページID 064840

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福井県では、読書や学校図書館にかかわる教職員等を対象に、学校図書館の役割を理解し、児童生徒への読書活動の支援方法を学ぶ講座を開催します。学校図書館にかかわる職員等の専門性向上を図り、学校図書館を活性化し、子どもの読書活動推進を目指します。今年度は8月20日(木)若狭図書学習センター、21日(金)県立図書館で開催しました。

内容<講義>

AI時代の学校図書館
~AIの普及によって変化する子どもの学びを学校図書館はどう支えるか~
AIの急速な普及により、子どもたちの情報収集や学習の方法は大きく変化している。近年は、検索エンジンで情報を探すだけでなく、AIに直接質問して回答を得る機会が増えている一方で、AIが生成する情報には誤りや偏りが含まれる場合もあり、情報の真偽を見極める力や主体的に考え判断する力の重要性が高まっている。
本講座では、AI時代における「読む」「調べる」の変化を踏まえ、これからの子どもたちに求められる情報活用能力や批判的思考力について考える。また、学校図書館の情報センター機能に着目し、紙の書籍、デジタル資料、電子書籍それぞれの特性や価値を再確認するとともに、それらを効果的に組み合わせた学びの在り方について学ぶ。さらに、AIが生成した情報と図書館資料を比較・検証する視点や、AI時代における調べ学習の進め方などの実践例を通して、子どもたちの深い学びを支える学校図書館の役割について理解を深める。

講師

野口 武悟氏 青山学院大学教授・放送大学客員教授
1978 年栃木県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了後、専修大学教授を経て、2026 年から現職。
現在、公益社団法人全国学校図書館協議会理事長、日本図書館情報学会理事、複数の自治体の社会教育委員など務める。近著に『学校の「読書バリアフリー」はじめの一歩:学校図書館10の事例』(学事出版、2024年)、『学びの環境をデザインする学校図書館マネジメント』(悠光堂、2022年)、『変化する社会とともに歩む学校図書館』(勉誠出版、2021年)などがある。

参加者の感想

  • AIの適切な使い方にまだ迷いがある教育現場において、光と闇の部分をとても丁寧にわかりやすく伝えていただいた。読み取る力が必要であることは感じながらもデジタル化が進む中、紙や書籍から学ぶことや知ることの新鮮さや楽しさを学校図書館が伝えていけたらと、改めて感じた。
  • AI時代では情報のファクトチェックが重要で、正しい情報は図書館にあり、その意味で図書館の価値は色褪せないと仰っていたのが印象に残った。
  • 時代とともに、学校図書館のあり方も変わらなくてはいけないことも、再確認できた。簡単に生成AIを使える世の中になったからこそ、著作権に関することも児童に教えていかなければならないと強く感じた。
  • とにかく紙とデジタルのバランスが大切だとわかった。今、自校は朝読書も廃止し、デジタルに偏っていっているが、かえって主体的に学んだり、自らの能力を高めようとしたりできる生徒が少なくなったように感じる。ともすれば、ネット検索、AI頼りになってしまっている。ただ、紙だけでは効果的な学習ができないのもよくわかる。どのようにデジタルを、AIを適切な学習の道具として用いることのできる生徒を育てるかが、課題だと感じた。
  • 紙なのかデジタルなのか、社会ではデジタルの方が優れていると評価されているように感じていたが、どちらが優れているということではなく、バランスが大切ということがわかった。生徒も生成AIを様々な場面で活用しているが、危険性については全く考えていないように思う。今日の講義を拝聴して、危険性も教えていこうと思った。
  • 現場では読書率の回復・維持が課題とされる中、タブレットを中心とした情報教育への対応との両立に悩むことが多く、矛盾を感じることも多い。ブレンド型学習を前提として図書館の役割や環境作り、指導について明確にされていて分かりやすかった。

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内容<事例発表>

<発表内容>「生徒の読書への関心を高める取り組み」
朝の一斉読書の徹底、生徒による店頭図書購入、国語の授業と連携した紙のPOP作り、動画POP作り等
<発表者>武生商工高等学校 司書教諭 三川 麻紀

参加者の感想

  • 動画や紙媒体によるポップづくりや学級文庫を図書委員会の生徒が選ぶなど、子どもたちが主体となって取り組んでいることが伝わってきた。
  • 今回の事例発表は中学校でも取り入れられそうなので、取り組んでみたい。
  • 小学校で本のPOPは作成するが、動画POP作成の実践は取り組んだことはなかった。イベントの宣伝や総合の発信と同様に、本の内容でもそのようなことができるのは中高生ならではだと思ったが、読書がより楽しくなる活動であると感じた。
  • いろいろな方向から読書活動を支える取り組みをされていて、とても参考になった。高校生のときのこの経験が、きっとこれから先の人生を豊かにしていけるのだと思った。
  • 司書教諭がしっかりと読書指導に関わっておられて、司書と協力しあって読書指導をされているのがとても羨ましいと感じた。
  • 朝読書の取り組みを教員も一緒にやるということが素晴らしいと感じた。朝読書をさせている間に宿題や連絡帳のチェックなどがあるため、なかなか賛同は得られないかもと思ったが、決まった期間なら協力を得られるかもしれないのでやってみたいと思った。

株式会社カーリルによる学校図書館支援プログラムについての説明(オンライン)

県では、第4次福井県子どもの読書活動推進計画にもとづき、児童・生徒用タブレットでの蔵書検索システム(株式会社カーリルが提供する学校図書館支援プログラム)の導入をすすめています。この「学校図書館支援プログラム」について、株式会社カーリル代表取締役 吉本龍司氏より、オンラインでお話いただきました。
※「学校図書館支援プログラム」…株式会社カーリルが学校図書館などを対象に、インターネットからの蔵書検索と、簡易的な予約受付の仕組みを無償で提供

 

→ 子ども読書指導者研修会(教職員等向け)
→ 福井県の子どもの読書活動推進事業(トップページ)

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