感染症集団発生時の報告(各種研修、手引きなど)

最終更新日 2024年11月28日ページID 040256

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社会福祉施設等の皆様へ


 感染症発生時にはまず嘱託医から適切な医療と感染拡大防止のための指示を受けてください。
 感染が拡大し、下記の報告基準に該当するような集団発生となった場合には、健康福祉センターへ報告してください。
 

報告基準

 

  1. 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間以内に2名以上発生した場合
  2. 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
  3. 通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合 
 

報告様式


 「感染症発生連絡票」と「発症状況表」の様式に記入、および、「施設平面図」に発症者の部屋や発症した場所等についてを印をつけた上で、提出、ご報告をお願いします。各記入例も参照ください。
 なお、報告基準に達しない状況でも感染症等の発生が増加傾向にある場合は、早めにご相談ください。

 

 また、感染期には、厚労省が推奨している14項目で症状の観察を行い、症状があった際には、出勤や登園、通所をせずに、早めに受診をすることが重要です。下記の健康観察表も活用し、徹底した健康観察、症状によるトリアージを行ってください。

 感染症発生連絡票 
 発症状況表 

 【参考】健康観察表(14項目)

 

集団発生対応手引き(施設編、通所施設編)

 

 感染症集団発生の際の手引きを作成しておりますので、対応の参考にご活用ください。

 ・施設等感染症集団発生対応手引き

 ・通所施設感染症集団発生対応手引き

 

感染症発生時には…

 初動が重要です。特に、嘔吐した場合には適切な処理をしなければ感染拡大につながります。
 緊急時にスムーズに行動できるよう、平時から訓練しておきましょう。
 以下に嘔吐物処理の基本的な処理方法をご紹介します。
 

嘔吐物処理の実際 

 
 
 自施設で使いやすいように、改編して使用してください。
 ※アクションカードとは:一般的に有事の際、個々の役割に対する具体的な指示が書き込まれており、
             その役割についた人がアクションカードを読めば、適切な行動がとれるよう
             になっているもの
 保育施設を対象とした嘔吐物処理の演習を行った際に、参加者からいただいた質疑応答をまとめました。

 

入所施設における感染予防研修会

令和6年10月25日(金)春江中コミュニティーセンターにおいて、

「感染症集団発生時の手順について、事例から具体的に学ぼう」~各施設での取り組みやADL維持対策の共有~

をテーマに、主に入所施設の職員を対象に感染症予防研修会を開催しました。

当日は、約40名の参加があり、介護職、看護職、リハビリ職等、多職種の皆さんで、各施設の取組や工夫点などのも共有しながら感染期の対策・対応を考えていきました。

 

当日は、春江病院の田嶋先生もご参加いただいており、感染期でもADLを落とさない対策を考えるヒントやADLの考え方をご教授くださり、専門的な学びも深めることができました。

参加者の方からはもっともっと、他施設の方と実際に各自の施設で工夫していることや取り組んでいることを共有したり、これから何ができるかを話し合いたかった、時間が足りなかっとご意見がありました。ぜひ、今回の研修を機に施設間でも連絡を取り合い、各施設の取組の共有等を行い、更にステップアップしてくださることを期待しています。

 

別添に当日の研修用パワーポイントやグループワークででた意見を掲載しています。

研修用パワーポイントを活用して、施設でも実際に研修を行ったり、GWでの意見を取り組みの参考にするなど、ご活用ください。

 

実際の研修会の動画(全体の流れ)も掲載しましたので、ご活用ください。

【動画の構成】

動画の内容

1.あいさつ  

   坂井健康福祉センター所長 髙木和貴(2分)

2.クラスター発生時の対応からの学び、改善点、残っている課題(8分)

   金津雲雀ケ丘寮 多田さん、牧野さん

   東尋坊ハイツ  濵田さん、松村さん

3.クラスター発生時のフェーズごとの課題(3分)

4.演習の流れの説明(1分)

  (1)事例1 経過説明「職員のコロナ陽性から、施設内クラスター発生!」(1分)

  (2)個人ワーク(1)「まず、するべきこと・初動を考えよう」(1分)

     ➡解説(4分)

  (3)個人ワーク(2)「事例説明から情報の整理とアセスメント」15分)

  (4)個人ワーク(3)「職員・入所者のトリアージ、濃厚接触者の洗い出し」(2分)

     ➡解説(3分)

  (5)個人ワーク(4)「生活区域のゾーニング」(3分)

     ➡解説(3分)

  (6)事例2 経過説明「職員から入所者他職員への感染拡大!」

  (7)グループワーク(1)「さらなる発症者からの濃厚接触者の洗い出しとゾーニング」(8分)

     ➡解説(4分)

  (8)グループワーク(2)「業務継続に向けた見直し(BCP)」(12分)

     ➡解説(3分)

  (9)グループワーク(3)「ADLを落とさない感染防止対策」

    ・ADLを考える視点・ポイント

       春江病院 田嶋作業療法士(10分)

    ・グループワーク(10分)

    ・GWへの助言

       春江病院 田嶋作業療法士(3分)

5.講義(7分)

   「感染拡大期、感染終息期、平時にできるADL/QOL維持向上にむけた取り組み」

6.感染対策の手引きや報告基準についての紹介(1分)

7.質疑応答(8分)

8.結核の現状と施設でできる対策について(5分)

9.総評(3分)

 

【講義用】入所施設における感染予防研修

感染期の業務見直し(BCP)

感染対策を取りながらADLを落とさない対策

研修会の様子

研修参加者のご意見(アンケート

 

 


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