福井県とドイツ連邦共和国「ハールブルク郡とヴィンゼン市」との交流
最終更新日 2020年1月17日 | ページID 001053
両県郡・市のつながり
福井県では、昭和51年からの国際青年の翼(船)や国際婦人の船(昭和60年から)により、参加者をドイツ連邦共和国のヴィンゼン市に派遣し、地元の市民と交流を深めてきました。そして、平成11年10月29日、福井県、ハールブルク郡、ヴィンゼン市の3者による友好協定を締結しました。
友好提携20周年記念訪問団の来県
令和元年10月、ハールブルク郡およびヴィンゼン市訪問団8名が来県し、杉本知事を表敬訪問しました。
杉本知事は、福井県と両郡市との交流や県内の観光地等を紹介したあと、「今年は県と両郡市の友好協定締結20周年となる記念の年。今後のさらなる交流発展を期待したい」とあいさつしました。
訪問団は、県と両郡市の間で毎年実施している高校生交流事業に触れ、「若い世代の人がお互いの文化を体験できる素晴らしい機会である。双方に良い影響を与えることを期待している。」と述べられました。
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東日本大震災に関する支援
平成23年3月11日に発生した東日本大震災による被災者支援のために、ハールブルク郡、ヴィンゼン市、ヴィンゼン独日協会では募金活動を行っており、4月8日に、市民から集まった募金5,599,530円(46,500ユーロ)が福井県に送金されました。県では、現在、県民の皆さんからの義援金を受け付けており、その義援金とともに被災された県へ送ることとしています。
ハールブルク郡では、今後もチャリティコンサート等を開催するなど、引き続き募金活動を続けています。
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友好協定締結10周年に伴う訪独
平成21年10月、西川知事はヴィンゼン市のアンゲリカ・ボーデ市長を表敬訪問するとともに、コウノトリの営巣地や風力発電所などを視察しました。「友好協定締結から10年が経ち、今後、環境や教育などの新たな分野に交流の枠を広げていきたい」という知事からの提案に対し、ボーデ市長は、「ヴィンゼン市では、近年、風力や太陽光など環境にやさしい発電に力を入れている。市としても、環境関係などで今後の交流を発展させていきたい」と答えました。
※知事訪欧の主な日程
10月12日 ハンブルク大学日本学科における講話
ヴィンゼン市訪問
10月13日 ザクセン・アンハルト州訪問
(ヴォルフガング・ベーマー州首相との環境交流等に関する意見交換)
10月14日 在ドイツ日本国大使との懇談
10月15日 欧州評議会欧州地方自治体会議総会における講演(仏・ストラスブール)
テーマ「日本の地方自治の現状、課題および展望」
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ハールブルク郡・ヴィンゼン市交流パイオニアの受入
平成14年に引き続き、平成15年1月に、本県との民間交流の促進を図るため、ハールブルク郡・ヴィンゼン市から、カットナー・ヴィンゼン独日協会役員を団長とするマイスター一行5名が来県しました。
昨年は建築関係のマイスターでしたが、今年はベーカリー、フローリストのマイスターが来県し、県国際交流会館をはじめ県内各所で実演・講演会を実施し、県日独友好親善協会と交流するなど精力的に日程をこなし、友好交流の促進に努めました。
※右はベーカリー・マイスターの実演風景 |
ハールブルク郡・ヴィンゼン市代表団来県
アーレンス・ハールブルク郡長(当時)およびシュレーダー市長(当時)ならびにベッケドルフ・ヴィンゼン独日協会会長ら6名の代表団が、平成13年3月に、福井県へ来県されました。
滞在期間中は、県内企業や文化施設を視察されました。
知事との懇談の中では、国際青年の翼事業やその他の県の事業に対する協力を要請するとともに、今後のお互いの協力を確認しあいました。
また、県立勝山高校と県立福井商業高校がヴィンゼン市内の高校とインターネットを活用した交流を開始することで合意しました。
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友好協定の締結
約25年の交流の実績を踏まえ、平成11年10月29日に福井県とヴィンゼン市および同市が属するハールブルク郡の三者間において、友好協定の調印式がヴィンゼン市民ホールで締結されました。
調印式には、日本側から栗田福井県知事、アーレンス・ハールブルク郡長(当時)、シュレーダ ー・ヴィンゼン市長(当時)に、両郡市のヘーゼマン助役とボーデ助役が加わりサインされました。
調印後には、福井県旗、ハールブルク郡旗およびヴィンゼン市旗が相互に交換され、式典は福井県からの独日協会などの参加者65名とヴィンゼン市民180名が一体となり、民族芸能や音楽を交えた交流が行われ、最後に両国の国歌をそ
れぞれの言語で高らかに歌い上げ終了しました。
友好協定調印式での知事あいさつ要旨
本日、アーレンス郡長およびシュレーダー市長ならびに独日協会のローデ名誉会長そしてベッケドルフ会長をはじめとする多くの関係者のもとに、友好協定の締結が実現しますことは、福井県民にとりまして大きな喜びで あります。
ハールブルク郡とヴィンゼン市とは、約25年の長きにわたり国際青年の船などで交流を継続してきました。
交流の基礎を築かれ交流の推進に多大な御 尽力を賜りましたローデ名誉会長をはじめ多くの関係者に心から御礼申し上げます。
さて本日の友好協定の締結は、将来に向けて新たな交流を展開する出発点であります。本日の締結を契機に、相互に友人として、あるいはパートナーとして様々な分野で交流が一層推進することを期待します。
特にこれからの交流の担い手となる学生を福井県に招待し、福井県の青年と友好を深めてもらうなど、青少年交流に力を入れていきたいと考えています。
終わりに、福井県とドイツとの友好関係の進展を祈念しましてご挨拶とします。
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ハールブルク郡とヴィンゼン市の概要
ハールブルク郡は、ドイツ連邦共和国の北部に位置するハンブルクの近郊に所在し、 ヴィンゼン市はハールブルク郡の郡庁所在地である。
(郡長・市長) ハールブルク郡 (ホームページ【独語】)
郡長 ライナー・レンぺ
ヴィンゼン市(ホームページ【独語】)
市長 アンドレ・ヴィーゼ
(面積・人口) ハールブルク郡 1,244.68平方キロ 252,776人 (2016年12月末現在)
ヴィンゼン市 109.55平方キロ 34,896人 (2018年12月末現在)
(気 候) 春の天候は変化が激しく、夏は雨季もなく乾燥して過ごしやすい。 秋の訪れは早く、
朝夕の冷え込みが厳しく冬 は氷点下になる日々はあるが、降雪は比較的少ない。
(アクセス等) アウトバーン250号に並行して走る国道4号線沿いにあり、鉄道もハンブルクとハノー
ファー間が結ばれている。 自動車を利用した場合、ハンブルクからヴィンゼンまで小1時間
程度で到着する。
協 定 書 ヴィンゼンの所在地(最北部のハンブルグ市の近郊)