平成15年度 第3回福井県公共事業等評価委員会 議事概要
1 日 時 | 平成15年9月11日(木)9:00~12:00 |
2 場 所 | 県庁 特別会議室 |
3 出席者 | |
(1)委 員 | 10名のうち9名出席 相木玲子 医師 稲山幹夫 稲山織物㈱代表取締役社長 高津靖生 農業 野田敏秀 元福井県立大学生物資源学部助教授 羽場千尋 一級建築士 本多義明 福井大学副学長 前波 實 弁護士 宮本京子 JA研修所講師 鰐渕信一 福井県商工会議所連合会専務理事 |
(2)事務局 | 飯島政策幹兼総務部長、東條農林水産部長、 太田農林水産部技幹(農村振興)、小澤森づくり課長、 本堂森づくり課森林整備室長、石川農村振興課農村整備室長、 笠松土木部長、小山土木部技幹(評価)、池田道路建設課長、 塚本河川課長、山本砂防海岸課長、永見港湾空港課長、 品谷総務部企画幹(財政改革)兼財務企画課長 |
4 議事録 | |
(1)開会 | |
(2)あいさつ | 飯島 政策幹兼総務部長 |
(3)抽出事業の審議 | |
《 資料―平成15年度公共事業再評価対象事業一覧(別添) 》 | |
(会 長) | 本日の委員会では、審議対象として抽出した20事業のうち、前回審議をした資料で網掛けの5事業を除く、農林水産部関係8事業、土木部関係7事業の計15事業について審議する。 事業ごとに、①事務局からの事業説明、②意見交換、③対応方針の決定 の順に審議する。 |
[県営林道事業(剱カ岳線)、県営林道事業(大野・池田線)、県営林道事業(越前南部線)、ふるさと林道緊急整備事業(若狭幹線)、ふるさと林道緊急整備事業(厨~小曽原線)について] |
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〔事務局から各事業を説明〕 | |
(委 員) | 越前南部線については、前回の評価時と比較して、事業費が2倍に膨らんでおり、距離当たりの費用が大きくなっている。工法やルートについて見直してみて、コストの縮減を図っていただきたい。 |
(事務局) | 越前南部線については、工事着手の際に地質調査等を行わず、概算で事業費を出してきているため、開設単価は1㍍当たり31万円となった。最近10年間の林道開設の平均単価は、27万円/㍍となっている。また、石川県では32万円/㍍、富山県では25万円/㍍となっている。コストについて決して高いとは言えないと考えている。 |
(委 員) | 線形の見直しの可能性はないのか。 |
(事務局) | 法止めの工法等において、なるべく安くなるよう配慮した。延長の短縮については、工区割の関係等から難しい。 |
(委 員) | 費用便益については、時代に応じて変わるが、説明してほしい。 |
(事務局) | 数年前までは木材生産に特化した着眼をしていたが、Co2の吸収・固定、水源涵養等の機能が重視されてきている。越前南部線のB/C内訳は、環境や水源涵養として0.8くらい、林業生産として0.7くらいで、合わせて1.5である。 |
(委 員) | 当初の事業費と比較して倍くらいに膨らむような例が他の工事であるのか。また、今後全体事業費が上がることはないのか。 |
(事務局) | 単価ベースでみて場所ごとにばらつきがあり、20万円/㍍から40万円/㍍くらいである。起点・終点の標高差によっても変わるが、今後上がることはないと考えている。 |
(委 員) | 事前の地質等の調査に当たっては、事業費が倍になることがないよう適切な方法で行うべきである。 |
(委 員) | 事業費が当初の27億円から54億円に増えたことについて、合理的な理由があるとは思われない。コスト縮減する方向で見直すべきではないか。 |
(会 長) | 委員の意見を踏まえ、「越前南部線」については、継続を前提としつつ、事業費を縮減する方向で「見直し」としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 「越前南部線」については、継続を前提として「見直し」と評価する。 また、「若狭幹線」については、事務局説明のとおり線形や工法について検討する期間が必要ということで、「休止」としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として「休止」と評価する。 |
(会 長) | 他の3事業については、「継続」としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として「継続」と評価する。 |
[県営農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業(小浜中部地区)、県営かんがい排水事業(足羽川頭首工地区)、県営かんがい排水事業(兵庫用水地区)について] |
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〔事務局から各事業を説明〕 | |
(会 長) | 特に質問、意見はないようなので、本事業は継続としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として継続と評価する。 |
[道路改築事業(一般国道416号)について] |
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〔事務局から事業を説明〕 | |
(会 長) | 特に質問、意見はないようなので、本事業は継続としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として継続と評価する。 |
[基幹河川改修事業(吉野瀬川)、基幹河川改修事業(磯部川)、基幹河川改修事業(南川)について] |
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〔事務局から各事業を説明〕 | |
(委 員) | 吉野瀬川について、下流の現川部分はどうなるのか。 |
(事務局) | 現川部分には、既存の農業用取水機能の確保と環境の観点から残す方向で考えている。どういう方向で残すかは、地元住民とも相談しながら進めたい。 |
(委 員) | 人が川へ入りやすいよう、親しみの持てる川にするように配慮してほしい。 |
(委 員) | 事業の完成までに非常に時間がかかっている。1年でも早く完成させるようにしてもらいたい。 |
(委 員) | 用地費が占める割合が高い。地元の理解を求めることが重要であり、声の大きい人に流されないようお願いする。 |
(会 長) | 河川改修事業3事業は、いずれも「継続」としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として継続と評価する。 |
[雪崩対策事業について] |
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〔事務局から事業を説明〕 | |
(委 員) | 今まで何回も雪崩災害が起こっているが、集落ごと移転をした方が経済的であるという考え方はないか。 |
(事務局) | 移転という考え方も含めて検討していくべきであるが、住み慣れた土地への愛着もあるのではないか。土砂災害防止法の指定による移転の際の建築費に対する利子補給制度はある。 |
(会 長) | 本事業については、継続としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として継続と評価する。 |
[海岸環境整備事業、海岸(侵食)事業について] |
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〔事務局から各事業を説明〕 | |
(委 員) | 松原海岸の侵食状況は、以前と比べるとどのくらい後退しているのか。 |
(事務局) | 昭和35年から昭和52年までの17年間で最大約15m後退している。近年の5か年の平均は、1年あたり約40㎝で、部分的に後退、前進している部分がある。 |
(委 員) | 赤崎海水浴場は、県内の海水浴場の利用客からいうと中程度か。 |
(事務局) | 中程度と思われる。 |
(委 員) | 全ての海水浴場を整備するのではなく、拠点整備など十分に検討し、進めてほしい。 |
(委 員) | 白砂青松が失われつつあるが、根本的な原因を確認の上、対策を講じるべき。 |
(事務局) | 景観に配慮した潜堤や人工リーフなど波を弱めながら侵食を防ぐ工法等について、検討委員会を開催し、検討していく予定である。 |
(会 長) | 海岸環境整備事業および海岸(侵食)事業について、いずれも「継続」としてよろしいか。 |
(委 員) | 異議なし。 |
(会 長) | 委員会として「継続」と評価する。 |
[まとめ] |
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(会 長) | 本日の15事業についての審議の結果、「継続」が13事業、継続を前提とした「見直し」が1事業、「休止」が1事業という結論となった。 また、前回の公共事業等評価委員会で審議を行った5事業を合わせて本年度の審議対象事業である20事業の審議結果を総括すると、「継続」が18事業、継続を前提とした「見直し」が1事業、「休止」が1事業という結論となった。 |
(4)閉 会 |
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