「福の井」を整備しました
「福の井」を整備しました
「福の井」
県では、県都デザイン戦略で目指す地域の歴史を実感できるまち並みを形成するため、福井城天守台にある「福の井」を整備し、平成29年4月8日(土)に完成式典を行いました。
「福の井」は、福井城築城当時からあったと考えられており、福井藩の正史である「越前世譜(えちぜんせふ)」にも記載されている歴史ある井戸です。
福井の歴史を偲ぶ場所として、まちなか散策の際に是非お立ち寄りください。
施設を活用したイベントの詳細はこちら ⇒ 【イベント紹介!!】福井城山里口御門・福の井利活用事業
「福の井」とは
「福の井」は慶長6年(1601)の北ノ庄城(後の福井城)築城当時からあった井戸と考えられています。安永4年(1775)の「御城下絵図」の天守台には「福井」と記された井戸が描かれています。この頃には一般に「福の井」と呼ばれ、福井城の特別な井戸となっていたことがうかがえます。
昭和23年(1948)の福井地震では、本丸の石垣がいたる所で崩れました。「福の井」が崩壊することはありませんでしたが、井戸の形が大きく歪んだことから、震災後に井戸枠が大きく作り変えられました。
「福の井」の整備
「福の井」のかつてを偲び、さらに親しんでいただけるように、井戸の石積みや井戸枠を福井地震前の大きさに復元しました。井戸の石積みは割れていて使えないものを除き、昔のままの石を使用しています。また、井戸の上屋(ヒノキ造り、銅板葺き)や釣瓶は修景施設として新たに設置したほか、井戸へ送っている水を井戸脇の給水栓へも送るように給水設備の整備を行ったことで、井戸水により親しめるようになりました。この給水栓の水は飲用することができ、完成式典では井戸の水を汲み上げる汲み初めのあと、完成を記念して井戸水を使用した茶会を開催しました。なお、整備後の「福の井」は、口径約1.6m、深さ約5.1m、水深約2.1mとなっています。
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