里地里山の活動についての交流会を奥越で開催しました!
県では、里地里山の保全活動に携わる方や関心のある方の意見交換を通して、活動のレベルアップとともに、活動に向けた連携の輪の拡大を目指すため、県内5地域(奥越、丹南、福井、坂井、嶺南)で交流会を開催していきます。
第1回目は、奥越で下記のとおり開催し、同地域で活動する団体関係者、農業者、教育関係者など約80名の方が参加し、参加者どおしで多くの意見が交わされました。
参加団体情報 【参加団体一覧がダウンロードできます。活動の連携にご活用ください。】 (Excel形式)
内容(概要)
日 時 平成24年12月8日(土)午後1時~午後5時
場 所 大野市文化会館 2階 鳳凰の間
◇基調講演
「里地里山の自然とそれを支えるために」 環境NGO里地ネットワーク事務局長 竹田 純一氏
(概要)
里地里山の自然を守るため、国が目指す里地里山に関する取組みや方針について説明
が行われ、地域の多様な 主体が連携して、生物多様性の保全を進め、効果的に里地里山
の活用を図るために全体のコーディネートが必要で明確なビジョンと分かりやすい計画や活
動に関わってもらうための動機づくりが重要
◇問題提起タイム
【1.環境教育】環境教育の取組み事例 勝山市立平泉寺小学校 教諭 西川 直美氏
(内容)勝山市の池ヶ原湿原における保全活動の事例を紹介。
【2.保全活動】ミチノクフクジュソウの保全を通して 小原ECOプロジェクト 代表 國吉 一實氏
(内容)勝山市北谷町小原地区で取り組むミチノクフクジュソウの保全活動の事例
を紹介。
【3.里山の活用】活動から生まれる里山のめぐみ ノーム自然環境教育事務所 代表 坂本 均氏
(内容)里山の自然を活かした様々な活動事例から、「持続的な活用」について考
える。
【4.環境保全型農業】里地に生きる 田んぼの学校越前大野 代表 高津 琴博氏
(内容)里地里山の生物多様性保全のためには、生き物の生態や成長過程を理解
しながら、農業を行うことの必要性、里地里山の現状について考える。
◇ディスカッションタイム
上記4つの問題別ブースに分かれて意見交換を行いました。
(主な意見)
分野 | ディスカッションで出た主な意見 |
環境教育 |
・地域の交流が少ないから、地域住民に学校で取り組んでいる環境教育の内容を紹介。 |
保全活動 | ・持続的な活動のためには、コーディネートできる人(リーダー)づくりが必要。 ・人の手が入らないと維持されない自然があることを多くの人に知ってもらうべき。 ・住民の協力を得るため、活動場所までの移動手段の助けが欲しい(バスの借り上げなど) ・活動を推進するためには、行政、住民が一体となった組織づくりが必要。 ・植物の移植の有無など、専門的な事項の相談体制が必要。 |
里山の活用 | ・活動の担い手となる後継者の育成が必要。 ・情報の発信手段が必要。 ・活動の「見える化」が必要。 |
環境保全型農業 | ・環境保全型農業と実際の農業経営における接点を見出すことが難しい。 ・生物に着目しない環境保全の取組みでは意味がない。生物の生態や繁殖時期など 理解したうえで、時期に応じた対応が必要。 ・環境保全型農業を実践することによる効果や意義についての農業者の理解が乏しい。 もっと周知が必要。 |
◇ブレイクタイム
人と鳥獣の共生を考える 福井県農林水産部農林水産振興課
アンケート
より詳しくご感想をいただける場合は、shizen@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。
お問い合わせ先
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電話番号:0776-20-0305 | ファックス:0776-20-0635 | メール:shizen@pref.fukui.lg.jp
福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
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