水質事故の実例における油流出等防止対策〔事例12〕(坂井健康福祉センター)
冷却水の閉め忘れによる廃液の流出 (直接原因:作業-間接原因:認識) |
事例概要
有機化学工業製品製造業の排水処理施設において、夏季休業中に排水処理過程廃液が冷却水に希釈されて流出した。
原因
- 夏季休業中に排水処理施設のエアレーションのみを行っていた排水処理過程の廃液が、泡となって防液堤内に流出した。防液堤内のポンプを冷却する水を休業前に閉め忘れたため、廃液と混合し、防液堤から公共用水域に流出した。 (直接原因)
- 操業中は水で廃液の泡を消しているが、休業中のため消泡用の水の栓を閉めていた。(間接原因)
- ポンプを冷却する水を防液堤内に流していた。(間接原因)
- 防液堤内の雨水が常時排出されるようになっていた。(間接原因)
改善措置・再発防止対策
- 場内に滞留している廃液および敷地外に流出した廃液を回収し、排水処理施設で処理した。
- 防液堤内や側溝を洗浄した。
- 排水処理施設の泡を消した。
- 休業時においても消泡用の水を止めないこととした。
- 防液堤の排水口にバルブを付け、常時閉とした。
- ポンプ冷却水や建屋の雨どいの水は、防液堤内に入れないこととした。
- 社員に教育を実施した。
- 他の工場棟や防液堤について、同様な措置を講じた。
- 改善を行った事項について、作業や装置の手順書に反映した。
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