百日咳の届出数が増加しています!(注意喚起)

最終更新日 2025年4月16日ページID 060411

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百日咳の届出数が増加しています!(注意喚起)

 感染症発生動向調査による令和7年の福井県内の医療機関からの百日咳の届出数は、2025年第15週(4月7日~4月13日)時点で累計84件となり、2024年の届出数(速報値)である23件を大きく上回っています。
 全国的にも届出数が増加しており、注意が必要です。

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※県内医療機関からの届出数より作成
 
 

県内における週別・保健所別の届出状況

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県内における年齢別届出数

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百日咳とは

 百日咳は、百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作(けいがいほっさ))を特徴とする急性の気道感染症です。
 百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
 

主な症状

 経過は3期に分けられ、約2~3か月で回復するとされています。

1. カタル期(約2週間持続)
 かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

2. 痙咳期(けいがいき)(カタル期の後に約2~3週間持続)
 次第に特徴のある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり、特に乳児では注意が必要です。

3. 回復期
 激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます。全経過で約2~3か月で回復します。
 

感染経路

 患者の咳やくしゃみなどのしぶきによる飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる接触感染により感染します。
 

治療方法

 生後6か月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
 

予防と対策

 百日咳の予防には、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなど、基本的な感染対策が重要です。
 また、百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。予防接種法に基づく定期予防接種が実施されていますので、2か月に達したら、計画的に5種混合ワクチンを接種しましょう。


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関連リンク

「百日咳」(厚生労働省ホームページ)
「百日咳」(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)
「日本の予防接種スケジュール」(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)

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