薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」
薬物を乱用することは、心と体をボロボロにするだけでなく、友達や家族を巻き込み、大切な人生を台無しにしてしまいます。
薬物乱用を防ぐために、一人ひとりが本当の恐ろしさを理解し、正しい知識を持つことが大切です。
薬物乱用とは
社会的常識、特に医学的常識を逸脱して薬物を使用することをいいます。
つまり、医療上は薬物を必要としない場合や、たとえ必要であっても必要以上の薬物を時々または絶えず使用する行為で、医療目的から逸脱した薬物の使用のことです。医師の処方による使用等、合法的なものでなければ、たとえ1回の使用であっても乱用です。
薬物を乱用すると
乱用される薬物の特徴は、何度でも繰り返して使いたくなる「依存症」を引き起こすという性質を持っていることです。乱用を繰り返す人は「快感を得るため」だけでなく、薬が切れた時に感じるイライラや不安、禁断症状として現れる身体的苦痛から逃れるために薬物を使わざるをえなくなります。こうして、薬物なしではいられない「薬物依存」の悪循環にはまってしまうのです。また、薬物には、使用を繰り返しているうちに、それまでと同じ量では効かなくなる「耐性」という性質があります。
1回だけと思って使い始めた人も薬物の「依存」と「耐性」によって使用する量や回数が増えて、自分の意志では止めることができなくなります。
覚醒剤の特徴
- 覚醒剤は、薬物の中でも特に依存性が強く、繰り返し使用していると脳に強い障害を引き起こし、普通の生活はできなくなってしまいます。1度に大量に乱用すると、急性中毒で死ぬこともあります。
- 俗称:「S(エス)」、「スピード」、「アイス」、「シャブ」 等
結晶状の覚せい剤 覚せい剤使用道具
写真提供:近畿厚生局麻薬取締部
MDMAの特徴
- MDMAは、興奮作用と幻覚作用を併せ持つ大変恐ろしい薬物です。乱用すると、錯乱、抑うつ気分、睡眠障害、不安等が出現し、何週間も持続することがあります。また、脱水症、高血圧、心臓や肝臓の機能不全が生じます。大量に乱用すると心臓発作、脳卒中、けいれんを起こします。
- 俗称:「エクスタシー」、「×(バツ)」、「X(エックス)」、「アダム」 等
ダイヤモンドのロゴが
入ったMDMAルイヴィトンのロゴが
入ったMDMA
大麻の特徴
- 大麻を乱用すると感覚が異常になり、訳の分からない興奮状態になったり、気分が落ち込んだりします。また、幻覚や妄想などの症状が出たり、女性も男性も生殖器官に異常が起こります。
- 俗称:「野菜」、「ハッパ」、「マリファナ」、「グラス」、「チョコ」 等
大麻 乾燥大麻 大麻ブロック 大麻吸引道具
写真提供:近畿厚生局麻薬取締部
シンナーの特徴
- シンナーを乱用すると脳(中枢神経)がおかされます。目が見えなくなったり、歯がボロボロになったり、手足がしびれてきかなくなったり、貧血になることもあります。最悪の場合は死ぬこともあります。
- 俗称:「アンパン」 等
乱用される薬物と規制している法律
- 覚せい剤(メタンフェタミン等)(覚醒剤取締法)
- 麻薬(ヘロイン、コカイン、LSD、MDMA等)(麻薬及び向精神薬取締法)
- 向精神薬(麻薬及び向精神薬取締法 )
- 大麻(大麻取締法)
- あへん(あへん法)
- 有機溶剤(シンナー、トルエン等)(毒物及び劇物取締法)
- 危険ドラッグ(医薬品医療機器等法)
これらの薬物は、自らの意志では使用が止められなくなるという依存性と幻覚等が現れる精神毒性があります。これらのものは、各種の法律で厳しく規制されています。
薬物乱用は重い犯罪です
薬物乱用から国民の健康と安全を守るため「麻薬及び向精神薬取締法 」「大麻取締法」「覚醒剤取締法」「あへん法」「毒物及び劇物取締法」などの法律があります。麻薬や大麻、覚醒剤を輸入したり、製造したり、あるいは有償、無償を問わず他人に渡したり、他人から受け取ったり、所持したり、使用したりすると厳しく罰せられ、単に持っているだけでも処罰されます。
薬物乱用へのこのような誘いに注意!!
薬物乱用への甘い誘いに気をつけよう。
- 面白いクスリがあるよ
- イライラがとれてすっきりするよ
- 眠気がとれて、勉強ができるよ
- みんなやってるよ
- ただの栄養剤だよ
- 1回だけなら平気だよ
- 肌がきれいになるよ
- やせられるよ
大麻の種子からの大麻の不正栽培について(注意喚起)
平成20年12月2日
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課
大麻は、WHO(世界保健機関)の報告書(注)によると、記憶への影響、学習能力の悪化、知覚の変化、人格喪失などを引き起こすほか、使用を止めても依存性が残るなどとされています。
(注)"Cannabis: a health perspective and research agenda"(1997) Programme on Substance Abuse (WHO)
最近、大学生を始めとする若年者による大麻取締法違反の事例が多く報道されており、不正に大麻を所持・販売等する事例、大麻の種子から大麻を不正に栽培する事例等が報告されています。
大麻の不正栽培は、大麻取締法で禁止されています。
また、そのために大麻の種子を所持したり、提供したりすることは、大麻取締法の処罰対象となります。
安易な行動はくれぐれも慎んで下さい。
薬物乱用防止のリーフレット
薬物乱用防止啓発読本(中学1年生向)(PDF形式:1,961KB)
子どもたちを薬物乱用から守るために(保護者向)(PDF形式:2,002KB)
薬物に関する相談窓口
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福井県健康福祉部医薬食品・衛生課 0776-20-0347 福井県警察本部組織犯罪対策課 0776-21-4618 福井県総合福祉相談所 0776-24-7311
保健所薬物相談窓口
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福井県福井健康福祉センター 0776-36-1116 福井県坂井健康福祉センター 0776-73-0600 福井県奥越健康福祉センター 0779-66-2076 福井県丹南健康福祉センター 0778-51-0034 福井県嶺南振興局二州健康福祉センター 0770-22-3747 福井県嶺南振興局若狭健康福祉センター 0770-52-1300
アンケート
より詳しくご感想をいただける場合は、iyakushokuei@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。
お問い合わせ先
健康医療局医薬食品・衛生課
電話番号:0776-20-0354 | ファックス:0776-20-0630 | メール:iyakushokuei@pref.fukui.lg.jp
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