観光・まちづくり事業者との意見交換会を開催しました
議会の政策立案機能や監視機能の強化に向け、県民の多様な意見を直接把握するとともに、議会・議員の活動を広く理解いただくため、福井県議会広報会議(会長 西本正俊議員)では、毎年度、県民の皆様との意見交換会を開催しています。
今年度1回目の意見交換会は、観光・まちづくり事業者の方々から北陸新幹線の県内開業効果や今後の課題と対応などについてお話を伺いました
[日 時]令和6年10月30日(水)
[場 所]フクマチブロック
[参 加 者] 県議会広報会議 西本正俊会長、力野豊委員、兼井大委員、藤本一希委員
観光・まちづくり事業者 4名
(北陸新幹線の県内開業効果について)
・敦賀駅乗り換えにより不便になったと言われるが、関西や中京方面の観光客は増えている。観光プロモーションにより、
関西、中京の人が福井を知って、自家用車で来県することが多い。
・あわら温泉では、関東からの観光客は増えており、関西や中京方面の観光客は減っていない。観光プロモーションなど
により、中国や四国方面の観光客が増えている。
・敦賀への観光客は増えているが、大幅に増えたわけではない。敦賀駅の中の観光客は多いが、多くの観光客に街中で観光
してもらうまでには至っていない。
(今後の課題や対策等について)
・観光客からは、敦賀での乗り換えについて、時間が短く難しいとの声を聞く。
・丹南地域の各市町で料金体系の異なるタクシーを運行しているが、利用者にとっては統一したほうが使いやすい。
・二次交通が課題であるが、あわら温泉では、各旅館等でカーシェアを利用できるようにしており、観光客からは好評である。
・敦賀駅周辺で単発のイベントを行うと多くの人が来るが、イベントがないときは閑散としている。規模は小さくてもいいので、
イベントを続けることが定着につながる。
・福井駅前でも大規模なイベントを行うと人は来るが、普段から買い物をしている人は人混みを避けるので、商店街の売り上げが
落ちる傾向にある。必要なのは大規模なイベントよりも、少し賑わいが出るようなことを継続的に行うことが重要である。
・商店街のアーケードが古くなっており、維持管理が難しくなっている。
・新幹線開業に向けて行政による色々な支援があったが、それに頼り過ぎていることもある。事業者自身が利益を増やすための
努力をするような仕掛けをつくって、持続的な活性化につなげることが重要である。
・嶺南へ効果を波及させるためには、まずは嶺北の人が嶺南を知って、その良さを観光客に広めていくような、県民全員が
観光PRできるような動きになるとよい。